抑制できる菌・カビについて

抑制できるカビ

名称性質と主な健康被害生息しやすい場所
アスペルギルス
(コウジカビ)
環境中に広く存在していることから、ほとんどの人が毎日吸入しており、免疫力が低下している際に症状が起こりやすい。肺に入ると、気管支炎アスペルギルス症の原因になったり、治療が遅れた場合の致死性は高い。 日常生活の中全般(畳、カーペット、衣料品、エアコン等)
ペニシリウム
(アオカビ)
ほとんどのアオカビは健康な人には感染せず日病原性である。ただしアオカビの仲間のうち、二形性免疫不全症候群(AIDS)患者に日和見感染を起こす例が報告されている。 最も普遍的に見られるカビの一つであり、常に空中に胞子が飛散している。
リゾープス
(クモノスカビ)
クモノスカビは菌類の植物病原体です。感染域(特に未熟児で一般的)に感染症と壊死を引き起こすことがあります。湿った有機物表面に出現する、ごく普通のカビである。空中雑菌として出現することも多い。
カンジダ アルビカンス
カンジダは口の中や、便、粘膜分泌物に存在するカビの一種。抵抗力が落ちていると体内で繁殖し、皮膚や口の中、膣、目、消化器官、肝臓などに病巣が出来ます。この菌は、健康な人の口腔、消化管、膣などにつねに存在する。
クリプトコッカス ネオファルマ
主に、鳩の糞便に存在するカビで、免疫機能が低下していると、口に入った菌に体が侵され、頭痛やめまい、眼の痛み、吐き気などが起こります。 鳥の糞や腐敗した植物の中で発育する酵母で、環境中に広く存在しています。

抑制できる菌

名称性質と主な健康被害生息しやすい場所
黄色ブドウ球菌
人の皮膚に常在するブドウ球菌の中では毒性が高く、他のブドウ球菌では健常者に対して病気を起こさないのに対して黄色ブドウ球菌は健常者に対しても病気を起こしうる。 人体の皮膚表面、毛孔に存在する。特に鼻腔内に存在する。
MRSA
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
MRSAは黄色ブドウ球菌が耐性化した病原菌であり、黄色ブドウ球菌と同様に常在菌のひとつと考えられ健康な人の鼻腔、咽頭、皮膚などから検出されることがある。人体の皮膚表面、毛孔に存在する。特に鼻腔内に存在する。
大腸菌
バクテリアの代表としてモデル生物の一つとなっており、環境中に存在するバクテリアの種の一つである。温血動物(鳥類、哺乳類)の消化管内、特に人などの場合大腸に生息する。
肺炎桿菌
人の腸内細菌の一つであるが、免疫力の低下した人に感染し、肺炎・尿路感染症・敗血症などを起こす。抗生物質に対する耐性を獲得しやすく院内感染の原因菌となる。土壌、水、植物など自然界に幅広く分布しており、人の腸管内にも生息している。
緑膿菌
人に対する病原性があり、健常者に感染することはほとんどないが、免疫力の低下した人には感染して日和見感染の一種である緑膿菌感染症の原因となる。 土壌、淡水、海水中など、自然環境のいたるところに生息する環境中の常在微生物の一種であり、湿潤な環境を特に好む。
O‐157
O‐157とは大腸菌の持つO抗原のうち157番目のものを意味し、感染すると一定の潜伏期の後、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛など一般の食中毒と区別がつかないような症状で始まる。家畜の糞便から水や植物を介して感染したり、感染した人から人へ感染します。
セラチア
免疫の低下した人に感染を起こす。いわゆる日和見感染症の原因になる菌で、睡眠薬中毒者や入院患者がよく感染する。 多臓器不全で死亡することもある。緑膿菌と並ぶ、代表的な院内感染菌、自然界に広く分布する常在菌の一種である。
枯草菌
人に対する病原性を持たないため医学上問題視されることは少ないが、菌血症、心内膜炎、呼吸器感染症、食中毒、眼感染症をごく稀に引き起こす。空気中や枯れ草・土壌中など自然界に広く分布する細菌。好気性で、熱に強い。